なんとなく意味はわかっていても、定義や意味を正確に説明するのは難しい「コスメ」。種類は多種多様で、リップやアイシャドウといったわかりやすいものから意外なものまでコスメに含まれています。普段使うものだけに、しっかりと意味や分類を理解しておきたいものです。
そこで本記事では、「コスメ」という言葉の意味に加えて、分類も具体例を挙げながら詳しく解説します。
意外と知らないコスメの本当の意味

そもそもコスメとはどういう意味かご存じでしょうか?コスメに含まれる商品や「化粧品」との違いについて、自信をもって説明できる人はあまり多くありません。
そこで、まずはコスメの基本的な部分を「意味」「化粧品との違い」「分類」の3つに分けて説明します。
コスメは「cosmetic」の略称
コスメは「cosmetic(コスメチック)」の略称です。辞書には「化粧品・頭髪用化粧品の総称」と記載されています。メイクアップ商品をイメージする方が多いかもしれませんが、実際はシャンプーやリンス、ワックス等も含まれているのは意外な点かも知れません。
また、似た言葉で「コフレ」というものもあります。コフレはフランス語で「宝石などを入れる小さな箱」という意味で、ポーチの中に複数のコスメが入っている商品のことです。コスメ=コフレではありませんので、混同しないようにしましょう。
コスメと化粧品の違い
コスメは化粧品の総称であるため、実はどちらも同じ意味です。しかし、実際の用法という部分で、使い分けをしていることもある点に注意しましょう。
たとえば、「コンビニコスメ」「ドラッグストアコスメ」など比較的手に入れやすいイメージで使われます。ほかにも、メイクアップ商品のみを指す場合が多いこともコスメの特徴です。実際、YouTubeやGoogleでコスメを調べると、メイクアップ商品を取り扱ったコンテンツが上位に多数表示されます。
コスメと化粧品は言葉の定義としては同じ意味ですが、用法上の違いは手に入りやすい化粧品やメイクアップ商品などの一部を、特にコスメと呼称して分類している点です。
コスメの分類は実はあいまい
コスメの分類自体には、実は明確な基準はありません。通販サイトなどでは、会社やブランドによって細かい分類が違う場合もあります。
たとえば、メイクアップをベースメイクとポイントメイクに細かくわけたり、日焼け止めをスキンケア商品と一括りにしたりと分類方法はさまざまです。
新しいメーカーやブランドの商品を探す際は、普段使っている商品とは違うカテゴリーに分類されていることもあるので注意深く探しましょう。
コスメの種類は多種多様

コスメに分類される商品は、思った以上に幅広い範囲が含まれます。分類方法自体は、メーカーによって異なりますが、「スキンケア」「メイクアップ」「UVケア」「ボディ関連」「ヘアケア」「ネイル関連」の大きく6つに分けて具体的にみていきましょう。
さらに、6つの分類に分けられない意外なアイテムや呼称の決め方といったことも紹介するので、コスメについて深く理解したい方はぜひ参考にしてください。
スキンケア
スキンケアは「基礎化粧品」とも呼ばれ、皮膚の汚れを落とし水分や油分を補うことで肌の調子を整える役割をする商品の総称です。一般的には、以下の8つの商品がスキンケア用品に当てはまります。
・化粧水
・洗顔料
・クレンジング
・美容液
・乳液
・パック
・ゴマージュ/ピーリング
・ブースター/導入液
一時的に肌を美しく見せるメイクアップ化粧品に対して、スキンケア用品は肌の根本から整えることを目的とした商品です。
メイクアップ
メイクアップ用品は、肌の一部分に色彩・影を付けることで一時的に顔の印象を美化する商品です。美容成分を配合してスキンケア効果を狙った商品もありますが、ここでは一般的なメイクアップ商品としてご紹介します。
化粧下地
メイクの前に使用することで、毛穴・シミ・肌の凹凸を目立たなくし、メイクのノリを良くする効果があります。
ファンデーション
肌の色をムラなく均一に仕上げることで、美肌にみせる効果があります。また、ホコリや花粉、紫外線から素肌を守ることも、ファンデーションの役割の1つです。
アイシャドウ
目元に影を与えることで、目が大きく見えて顔にメリハリを作る効果があります。
アイブロウ
眉を書き足すことで、眉の形を整える効果があります。
マスカラ
まつ毛のボリューム、長さ、太さ、カールを加えて形を整える効果があります。
チーク
頬を明るい色にすることで、血色が良く健康的な印象になる効果があります。
リップ
唇の血色を良くし、艶やかな印象になる効果があります。
UVケア
UVとは「Ultra Violet」の略で、紫外線を意味します。日焼け止めなどの、紫外線による炎症、しみ、そばかす、たるみ等の肌トラブルを防ぐ商品のことです。
UVケア商品は、SPF値・PA値という紫外線を防ぐ能力が表示されています。数値が高いほど紫外線への防御効果が高い一方、一般的に肌の刺激も強くなるので注意が必要です。また、スプレーやジェル、化粧下地と一緒になっているものなどさまざまなタイプがあります。利用シーンや肌タイプ、好みによって最適な商品を選びましょう。
ボディ関連
ボディケア用品は、体全体を洗浄・保湿する商品です。以下の4つがボディ関連のコスメとして分類されています。
・ボディーソープ
・ボディローション
・ハンド、ボディクリーム
・ボディミルク
ローション、クリーム、ミルクの効果はほぼ同じですが、質感がそれぞれ異なります。また、顔用のスキンケア用品とは配合が異なる点に注意しましょう。
ヘアケア

ヘアケア用品には、髪を洗浄・保湿する商品や髪型を整えるワックスなどの、以下の7つの商品が含まれます。
・シャンプー
・コンディショナー
・トリートメント
・ヘアオイル
・ワックス
・ヘアスプレー
・ジェル
髪の毛のケアに直接関係するのは、コンディショナー、トリートメント、ヘアオイルの3つです。コンディショナーは髪の表面の保護、トリートメントは髪を内部から修復、ヘアオイルは保湿とそれぞれ役割が別れています。
ネイル関連
ネイル用品は主にマニキュア関連の商品を指します。ネイル関連の商品は、以下の3つです。
・マニキュア
・ベースコート
・トップコート
ベースコートとトップコートはそれぞれマニュキュアの仕上がりを向上させる商品で、マニキュアで色を付ける前後に塗ります。ベースコートは、マニュキュアからの爪の保護と持ちを良くすることが主な役割です。一方、トップコートには、マニュキュア自体の保護と爪の色を鮮やかに見せる効果があります。
こんなものまでコスメと呼ばれることも
コスメに含まれるものは、6つの分類だけではありません。たとえば、歯磨き粉やマウスウオッシュなどの口腔化粧品や入浴剤等もコスメに含まれます。
さらに、香水やコロンといった、いわゆるフレグランスもコスメの一種です。印象を変えるという意味で、メイクアップに含まれます。
つまり、顔も含めた体をケアする商品と容姿を整える商品が、幅広くコスメには含まれていることが分かります。
実は公的機関で呼称が決まっている
コスメは化粧品公正取引協議会によって、種類ごとに呼称が決められています。消費者が、商品の効能や役割を誤認しないためです。
たとえば、化粧水は以下のいずれかの名称が、商品名に含まれている必要があります。
・化粧水
・スキンローション
・ローション
・柔軟化粧水
・収れん化粧水
・アストリンゼント
細かい分類は、すべて化粧品公正取引協議会のホームページに記載されています。気になる商品の役割がよく分からない場合は、正確な分類を確認してみましょう。
参考URL: https://www.cftc.jp/kiyaku/kiyaku02-1.html
コスメは別の角度で分類されることもある

「コスメ」という言葉は幅広く利用されていて、商品の直接的な役割以外の分類につかわれていることもあります。値段や売り場、配合成分の性質といった違う角度で分類されるコスメについてみていきましょう。
コスメの用法として、特に代表的な3つの分類をご紹介します。
プチプラコスメ
「プチプラ」とは「プチプライス」の略語で、お手頃価格で販売されているコスメを総称して「プチプラコスメ」といいます。ただし、どこまでの価格帯がプチプラコスメに含まれるか、という明確な基準はありません。紹介するメディアや人によっても異なりますが、一般的ににコンビニやドラッグストアで売られているコスメは、プチプラコスメと呼ばれることが多いようです。「ドラッグコスメ」の略語「ドラコス」といわれることもあります。
デパートコスメ(デパコス)
「デパートコスメ」はその名の通り、デパートや百貨店などで販売している高級ブランドのコスメです。「デパコス」とも略されて、商品紹介サイトなどでも広く使用されています。デパコスの特徴は、プチプラと比べて使用感や効果が大きく向上している商品が多い点です。一方、プチプラよりも価格の高い商品が多いため、特別感のあるコスメとしても取り扱われています。
また、販売員の方に商品の特徴や使い方を詳しく紹介してもらえる点もデパコスの大きなメリットです。
オーガニックコスメ
オーガニックコスメとは、有機栽培された原料で作られたコスメのことです。通常のコスメよりも、比較的肌への刺激が少ない商品が多くなっています。
ただし、定義があいまいで、まったく化学物質を使わずに作られている商品と、有機栽培された原料はほんの少量のみしか含まれていない商品が混在している点に注意しましょう。
まとめ
コスメとは、「cosmetic(コスメチック)」の略称で、辞書では「化粧品・頭髪用化粧品」の総称と記載されています。分類される商品は多岐にわたり、顔も含めた体全体のケアや容姿の変化に関係するほぼすべての商品がコスメです。また、基本的に「コスメ=化粧品」という認識で問題ありませんが、「プチプラコスメ」や「デパコス」といった形で「コスメ」という言葉は、商品機能の分類以外にも幅広く利用されています。
「コスメ」という言葉の意味を正確に知らなくても、化粧品の購入には支障ありません。しかし、意味を掘り下げてみると、今使っているアイテムにもより愛着がもてるようになるかも知れませんね。

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